◎主なスタッフ・キャスト
監督:月野木隆
原作:野沢尚
内山理名(秋葉奏子)
水川あさみ (都築未歩)
◎ストーリー(ネタバレあり!)
小学校の修学旅行中、突然家族が事故にあったことを知らされる秋葉奏子(堀北真希)。家族が運ばれた病院へと夜の高速道路を飛ばすタクシーの中、奏子は疲れと不安を抱えながら、長い四時間という道のりを過ごす。病院に着いた彼女が連れていかれた場所は、両親と幼い弟二人が静かに横たわる冷たい死体安置所だった。叔母の斎藤佳代(島田楊子)から、家族が殺人事件に巻き込まれたこと、修学旅行に行っていた奏子ひとりが偶然にも助かったこと、そして、犯人の都築則夫(緒形直人)のことを聞かされる泰子。この事件がトラウマとなり、泰子は家族の死体に出会うまでの四時間をリアルタイムに追体験してしまう、《空白の四時間》という発作に襲われるようになってしまう……。それから8年。大学生となった奏子は、自分の家族を殺した都築に死刑判決が下ることを知る。この惨殺事件を追ってきたルポライターの椎名皓一(平田満)に出会い、泰子は都築の娘の都築未歩(水川あさみ)の住所を聞き出す。奏子は殺人犯の娘がどのように生活し、人生を歩んできたのか、また「私も殺せばいいのよ」と椎名に言い残す彼女に会ってみたいと思ったのだ。やがて未歩が働くバーを訪れた奏子は自分の素性を隠し、未歩に近づいてゆく。「死刑囚の娘なの、私」と無邪気に告げる未歩。父親の犯した罪を自分の罪のように背負って生きている彼女と、次第に親しくなってゆく奏子。しかし、未歩が明良(内田朝陽)という男と結婚していて、幸せそうな生活を送る姿を見て、徐々に怒りがこみ上げてくる。「私も殺せばいいのよ…? なら、私が殺してやろうか」。奏子の中に狂気が見え始める。だが未歩は家庭では明良に、容赦ない暴力を振るわれていた。そのことを知った奏子は「殺してしまえばいいのよ」と未歩にほのめかす。とまどう未歩だったが、ある日、お腹を蹴られ子供を流産してしまい、それをきっかけに明良に対する殺意が明確となる。そして、奏子に完全犯罪のアリバイ作りの協力を申しでるのだった。綿密な計画を練った犯行の日。殺人実行の時間に突如《空白の四時間》の発作に襲われる奏子。奏子を置いて、ひとり明良殺しに向かう未歩。この殺人計画の行方はどこへ向かうのか。そして、8年前に起きた一家惨殺事件の真実とは?
◎出典:キネマ旬報データベースから引用しました。

「深紅」2005年/東映 監督:月野木隆
映画のラストシーン、新宿駅前の歩道橋で全てが終わって田舎に帰る水川あさみを見送リに来た内山理名。
あさみ「変なやつだと思わないでね。奏子としたいことがあるの」
理名「したいこと?」
あさみ「笑わないでね。笑ったら怒るよ」
「うん」と微笑んでうなずいた理名に近寄ったあさみは、寂し気な目で理名を見つめ顔を近づけていきます。

あさみの思いつめた表情から気持ちを察した理名は、目を閉じてあさみの唇を受け止め二人は女同士でキスを交わします。
BGMが盛り上がる中カメラはキスし続ける二人を中心にしてグルグル回り始めます。

カメラが1周半したころ理名があさみの肩に手を掛け親愛の情を表しますが、あさみは未練を断ち切るように体を離し、二人でしばらく見つめ合った後照れ笑いして駅に向かって歩き出します。
予告編はこちら


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